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校長室より

うれしい出来事

1年生家庭科の授業で、みたらし団子をつくりました。今回も、作り立てのみたらし団子を校長室に届けてくれました。

「おいしく食べてください! のど詰まらせないでください!!」と優しい言葉が添えてありました。

ありがとう うれしい( ;∀;)

金木犀香る季節

今日の朝の空気は大変さわやかでした。昨日の雨のせいでしょうか・・。

生徒玄関前で朝の挨拶をしていると、どこからともなく金木犀の香りがただよってきました。秋が進んでいることを感じました。

学校周辺を歩いたのですが、残念ながら金木犀の木を見つけることはできませんでした。あの香りはどこからきたのかな・・。

 

ご入学 おめでとうございます

式辞

 やわらかい春の日差しが、桜色の街を温かく包む季節となりました。

154名の新入生の皆さん、保護者の皆さま、ご入学おめでとうございます。今日から、ここ南部中学校の一員になりました。全校生徒は476名となり、ともに新たな南部中学校の歴史と伝統を築いていくことになります。

本校校歌の歌詞には、「十字星」という言葉が出てきます。空には88個の星座がありますが、その中の一つに南十字星があります。歌詞に出てくる十字星は、この星座を意味しています。南十字星は、88個の中で一番小さな星座です。小さな星座ですが、北の北極星と並び、古くから船乗り達が大海原で迷うことのないよう、正しい方向に導いてくれる大切な星座です。

多くの人にとって大変重要な星座であり、南半球では国旗のデザインにしている国も少なくありません。本校でも校章に使われています。校歌の歌詞に出てくる「十字星」には、小松市の南にあるこの地で、夢や希望をもち、明るく正しく生きていこう、という強い思いが込められています。新入生の皆さんも、ここ南部中学校で目指すべき十字星を見つけ、輝く人になってほしいと思います。

いよいよ今日から、中学校生活が始まり、大人への階段を上っていくことになります。そんな皆さんに、大切にしてほしいことが3つあります。

一つ目は、主体的に考え行動できる人になってほしい、とうことです。現代は、日々の変化が激しく,未来の予測が困難な時代だと言われています。過去の常識が通用しなかったり,多くの情報があふれ、どれが正しいのかわからなかったりすることもあります。そんな不確実な時代を、自分らしく幸せに生きるためには、常識にとらわれず、必要な情報を見極め,何が正しいのかを自分で考える力が必要になります。授業や日々の学校生活の中で生まれた問いに対し、まずは自分でしっかり考える習慣を身につけてください。

二つ目は、他者を理解し尊重できる人になってほしい、ということです。多くの人がネットにつながり、遠く離れた人との人間関係も作られる時代です。こんな時代だからこそ、身近なリアルな友達のことをよく理解したり、自分とは違う考え方の人を尊重したりすることが重要です。本校では、6つの小学校から生徒が集まり、たくさんの友達とつながりができます。相手のことを自分と同じように大切に思い、尊重し、よりよい友人関係をつくってほしいと思います。

三つめは、社会に貢献できる人になってほしい、ということです。皆さんの学校での学びは、自分自身のためでもあるし、未来社会のためでもあります。予測不能で何がおこるわからない未来は,逆に言えば可能性に満ち溢れた世界であるとも言えます。来るべき未来は、みなさんの力を求めています。しっかり学び、世の中に貢献できる力を、社会を変えていく力を養ってほしいと思います。

主体的に考える人、他者を尊重できる人、社会に貢献できる人、以上三つのことをお願いしましたが、これからの三年間には、大きな壁や高いハードルがあるかも知れません。困難に直面し、目指すべき十字星を見失い、進む道に迷うこともあるかと思います。そういうときに助けとなるのが、仲間の存在です。時には友達が、時には上級生がみんなの支えとなってくれるでしょう。また、私たち職員も、皆さん一人一人の成長を願い、その頑張りを心から応援します。不安なときは、仲間や先生方に遠慮なく相談してください。多くの人たちが、みんなの成長を見守っています。

保護者の皆様、お子様が思春期を迎える中学生時代は、保護者にとっても期待と不安が交錯する難しい時期ではないでしょうか。私たち職員一同、皆様とともに、誠意をもってお子様の成長を支えていきたいと思います。何卒、よろしくお願いいたします。

結びとなりますが、本日ご列席いただいたご来賓の皆様方による、本校教育活動への多大なるご協力に対して、厚くお礼申し上げます。今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、本日入学しました154名の成長を、温かく見守ってくださいますようお願いをし、式辞といたします。

令和七年四月七日        小松市立南部中学校 校長 亀田 憲一郎

念ずれば花ひらく

第67回卒業証書授与式 式辞

北陸の長く厳しい冬が終わり、大地に春のぬくもりを感じる季節となりました。三年生の皆さん、卒業おめでとうございます。桜のつぼみは、皆さんの門出を祝うかのように、咲き誇る瞬間を今か今かと待っています。

 桜は,幾つもの木が同じ時期に一斉に花を咲かせます。そのほとんどがソメイヨシノという同一品種であり,長年,人の手によって挿し木・接ぎ木されコピーが作られてきました。そのため,同じ環境下で一斉に花を咲かせるのです。冬枯れの景色の中、春色の花が一斉に咲き、一斉に散っていく美しさとはかなさは,昔から多くの人々を魅了してきました。

 今年度の生徒会スローガンは、「百花斉放(ひゃっかせいほう)」。これは、「さまざまな種類の花が咲き誇る」ということを表した言葉で、一斉に花が開く桜の美しさもさることながら、色も形も咲く時期も違う,それぞれの特徴を持った花が咲き誇るという意味です。転じて,本校一人ひとりが,それぞれの個性を生かしながら共に成長し、自分らしく生きよう,自分らしい花を咲かせよう,という願いがこめられています。

 三年前、コロナ禍の影響が残る中、皆さんは本校の門をくぐりました。人との距離を保つことを余儀なくされ、友達との心の距離の縮め方に苦心した人も多いでしょう。また、六つの小学校が集まる人の多さに驚いたのではないでしょうか。

 数年間全世界を苦しめた新型コロナが収束に向かった二年生の春、学校では、授業や部活動・行事の多くがかつての姿を取り戻し、これまで蓄積された生徒たちのエネルギーが解放されました。校内はいつも皆さんの元気な声と明るい笑顔であふれていました。

そして迎えた三年生。「百花斉放」のもと、南部中学校の様々な活動で、皆さんの持つ大きな可能性が開花しました。

 運動会では、残暑の中、団長やリーダーを中心として、三学年が一体となった練習が繰り広げられました。学年を超えて百人以上の生徒をまとめることは、容易なことではありません。日々、苦労を重ねながらも、粘り強く取り組む三年生の姿に、南中の誇りを感じました。圧巻だったのが、応援タイムのパフォーマンスです。躍動感・一体感あふれる演技は、蒸し暑いドームの空気をさらに熱くするパワーがありました。伝説の運動会を創り上げたいという団長の思いが実現した瞬間でした。

 リンクをテーマにした文化祭で、最も印象に残ったのは、何といっても合唱コンクールでの三年生の歌声です。どのクラスの合唱も、心の奥に響いてくるものばかりでした。時には友とぶつかり、熱く議論したこともあるでしょう。しかし、それを乗り越えたからこそ、心震える合唱が完成しました。友との心がつながる、すばらしい合唱・すばらしい文化祭でした。

 このような本校での数々の経験は、自分らしい花を咲かせるための礎となっていることでしょう。

そんな皆さんに、私から伝えたい言葉があります。それは「念ずれば花ひらく」という言葉です。これは熊本県生まれの詩人 坂村真民(さかむらしんみん)さんが書いた詩の冒頭の言葉です。

 念ずれば 花ひらく

苦しいとき 母がいつも口にしていた このことばを

わたしはいつのころからか となえるようになった

そうしてそのたび わたしの花がふしぎと

ひとつひとつ ひらいていった

 この詩が生まれた時、彼は目を患い絶望の底にありました。心も体も暗い世界に落ちていました。このような時、ふと流れ星のようにこの詩が生まれ、落ち込んでいる魂を奮起させました。「念ずれば花ひらく」という言葉は、真民が小さいとき、母親が、苦しい生活の中で自分自身を励ますために、口にしていた言葉だそうです。

 念ずるというのは、前向きに生きようとする希望であり、どん底に落ちても這い上がってくる不屈の魂です。これからの人生は、何気ない日常を尊く感じる日もあれば、そよ風すら嵐に感じる日もあるでしょう。しかし、どんな時でも人生のすべてに意味があります。希望を持ち、不屈の魂で乗り越えてください。

 花は,太陽に照らされ,雨に潤い,大地に支えられ美しさを増します。皆さんがここまで成長できたのは,どんな時も、日向になり陰になり支えてくれた太陽のような大地のような人の存在があったからです。家族、友人、先生方、地域の方々、多くの人の支えがあったからこそ、今があるのです。これからの人生も、皆さんの成長を、多くの人が支えてくれるでしょう。その人たちへの感謝の気持ちを忘れず、「ありがとう」と素直に伝えられる人であってください。

 保護者の皆様、お子様は本日、九年間の義務教育の過程を修了しました。心からお祝い申し上げます。小さく柔らかい体をおそるおそる抱いたあの日から、十五年がたちました。保護者の皆様の深い愛情があり、お子様は体も心も大きく成長しました。優しく声をかける日もあれば、時には厳しく咎める日もあったでしょう。しかし、どんな時でも寄り添い支えていただいたその思いは、言葉にせずとも伝わっています。卒業後も、お子様の最大の応援団として、その成長を見守ってください。

 最後になりましたが、本日ご臨席いただいたご来賓の皆様、三年間生徒たちを温かく見守っていただき、誠にありがとうございました。このような場所からではございますが、厚くお礼申し上げます。

 いよいよお別れの時です。南部中学校で心に刻み込まれた苦労や喜びは、いつかきっと、生きていく力に変わるでしょう。どんな時でも、不屈の魂と感謝の心を持ち、自分らしい花を咲かせる努力を続けてください。

百花斉放、来るべき未来が、春を彩る桜のように、力強い夏のヒマワリのように、可憐な秋のコスモスのように、多彩な花が咲き誇る、色鮮やかな日々になることを、心から願っています。

 さようなら そしてありがとう 再び出会うその時まで

皆さんの人生が幸多きことを祈り、式辞といたします。

令和七年三月十四日     小松市立南部中学校 校長  亀田 憲一郎

 

グッドラック

公立高校入試が近づいてきました。いよいよ最後の追い込みですね。
校長室の前には、「Good Luck」という本を置いています。それには、運と幸運の違いについて書かれています。

印象的な部分は、

『運は呼び込むことも引き留めることもできない。幸運は、自らの手で作りだせば、永遠に尽きることはない。』

『幸運を作るというのは、チャンスに備えて下ごしらえをしておくこと。だがチャンスを得るには、運も偶然も必要ない。それはいつでもそこにあるものなのだから。』

 

入試のためにしっかり準備をして、チャンスを自分のものにしてほしいと思います。3年生、頑張れ!!